節税のためにシンガポールに移住?それって本当?

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photo by flickr Kai Lehmann

本日は、”シンガポールへ移住して本当に節税になるのか?”
という話題です。

一昨年、与沢翼氏がシンガポールに移住したことを、
日本のマスコミ各社が取り上げていました。

シンガポールが日本の皆さまの間で
さらに有名になったかもしれませんね。
マスコミの影響って大きいです。

氏自身もシンガポールからいろいろな情報を発信していますが、
内容は実際住んで生活(しかも15年以上も!)している私からすると、
???という点もすごく多いので、
そのあたりの、突っ込みから始めたいと思います。

 

目次

シンガポールでFXで起業はできません!

当社へお問い合わせいただく内容の中に、
「日本でFXをやっていますが、
キャピタルゲイン税を払いたくないのでシンガポールへの移住を考えています。
FXからの利益と投資商品の金利等でシンガポールで暮らしたいです。」
というものを、ちらほら見かけます。

残念ながら、これはシンガポールでは×!

 

もちろんシンガポールでは、
個人的に行う株の売買やFXで得た利益、
さらには不動産売買によって生じた利益など、
もろもろのキャピタルゲインに関しては税金が一切かかりません。

 

但し、株の売買やFXを業とした場合は、キャピタルゲインとはみなされず、
(ビジネスによって生じた利益とみなされます。)課税対象になります。

また、株の売買やFXを生業をするには、金融のライセンスが必要となります。
こちらのライセンス取得は、
現在シンガポールでは、かなりハードルが高くなってきています。

もちろん、FXや株式投資、不動産投資で個人的にいくら稼いでも
キャピタルゲインは非課税です。

ただし、外国人がシンガポールで、
個人的に上記のような投資を行う場合、
シンガポールでの就労許可を取得するか、
永住権あるいはシンガポール国籍を取得する必要があります。

シンガポール国籍を取得してしまえば、
当地に法人を起こす必要もなくなります。

けれど、いきなり国籍を取得するというのは不可能です。
国籍取得には段階があるので、
通常であれば、まずは就労許可の取得からという事なります。

 

もちろん、カジノで儲けたお金だけでシンガポールで暮らすというのも、
永住権あるいはシンガポールの国籍を有していないのと×です。

 

 

キャピタルゲインが非課税というのは、シンガポールに合法的に滞在し、
シンガポール政府にきちんと税金を納めている人のみが、
受けることができる恩恵です。

このあたりの理解が、きちんとできていない方がとても多い気がします。
まあ、無責任な日本のマスコミの影響も大きいのでしょう。

 

シンガポールの税制に関しては、
「シンガポールと日本の税制を比べてみる」のページも併せてご覧ください。

 

 

年収がどのくらいあれば、シンガポールに住んだ方が節税になるのでしょうか?

与沢氏はシンガポール移住は節税のためと、
マスコミに語っていたのをどこかで目にしました。

確かにシンガポールは個人の所得税も、法人税も低いことで知られています。
実際収入がどのくらいになれば、
節税目的でシンガポールに移住するメリットが生じるのでしょうか?

シンガポールの個人の所得税は、
累進課税で、最高税率が2016年1月現在20%となっています。

*2017年に最高税率が22%に引き上げられました。

 

例えば、年収が16万Sドル(日本円で約、1,360万円)であれば、
所得税は1万3,950Sドル(日本円で約1,186,000円)
*扶養控除、還付金は無視した計算となります。

シンガポールには、地方税はありませんので、
不動産を持たない場合は、個人で支払う税金はこの金額のみとなります。

日本であれば、同様の金額であれば手取り額は、
1,000万円を切ってしまうので、
税金の支払い額には数百万の差があります。

 

ただし、数百万円の差でシンガポールに移住しても
それほどのメリットは感じられないと思います。

やはり圧倒的な優位性を感じるのは、
日本で50%以上の税金を支払っている方々なのではないでしょうか。

 

詳しい税率はIRASのこちらのページをご覧ください。(英語)

 

 

じゃあ、なんで日本でシンガポールへの移住が大きく取り上げられているの?

日本の情報は、シンガポールにインターネット等を通じて入ってきますが、
シンガポールの情報に関して、
疑問を呈すものが結構多くなっているような気がします。

全ての情報が正しいとは限りません。
マスコミは視聴率を稼ぐために時には(ほとんどかも?)
事実を歪曲して伝える傾向があります。

 

シンガポールは確かに、政治も安定しているし、天災もありません。
治安の良さも日本と比べても決して引けを取りません。
(ただ、まったく犯罪がないというわけではありませんが)

住みやすいと言えば本当に住みやすい国です。
やはり、移住地としては、とても魅力的な国です。

でも、誰もがシンガポール移住に向いているかというわけではありません。

 

マスコミに植え付けられたイメージをそのまま、鵜呑みにして、
「これからは海外移住だ!」
「これからはシンガポールだ!」という、
気持ちになってしまう人が、結構いるのではないでしょうか?

 

 

シンガポールに移住を希望する前によく考えて見ませんか?

 

確かにシンガポールは、日本に比べてストレスフリーな国です。

国の公用語は英語とはいえ、
英語を母国語としない外国人も多く住んでおりますし、
シンガポール人の母国語は英語ではありませんので、
外国人の拙い英語にも鷹揚です。

少しぐらい英語が出来なくてもネイティブの国と比べたら、
いい加減な英語でも、全然OKです。

頑張って正しい英語を話す必要もありません。
適当な英語で話しても、先方の方できちんと理解してくれます。

 

食事に関しても、日本の食材も簡単に手に入れることができるし、
レストランも選びたい放題です。

ただ、長く住むとなるとそれなりに覚悟は必要です。

 

まず、第一に国が小さいので、すぐに飽きてしまいます。

四季の変化に富んだ日本から来れば、
毎日が夏のシンガポールは本当に味気がないと思ってしまうのではないでしょうか?

 

実際IT系のオーナーが、何も考えずにシンガポールに移住して、
あっという間に日本へ戻ってしまうというような話は良く耳にします。

そんな人達のシンガポールのネガティブな意見を聞くと、
本当に悲しくなってしまいます。

 

 

シンガポールへの移住をご検討の皆様は、せっかく移住されても
「こんなはずじゃなかった!」みたいな事にならないように
、事前のチェックを怠らない事が大切だと思います。

マスコミや一部の甘い言葉にはくれぐれも騙されませんように。

 

 

 

当社ではシンガポールヘ進出される企業の皆様、

また移住をお考えの皆様のサポートをさせて頂いております。

 

 

当地での移住のご相談は

シンガポール移住サーポート

 

そして、会社設立等のご相談は

シンガポールビジネスサポート

から、お問い合わせ下さい。

 

 

 

 

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