自然災害が世界で一番少ない国は

阪神・淡路大震災、東日本大震災、そして今回の熊本地震のように、日本は度々、規模の大きな地震に襲われています。
地震に限らず、台風や火山噴火などの自然災害に見舞われる機会がも多いです。

今回は、このような自然災害が多い国と少ない国を調べてみました。

目次

東南アジアを中心に異常な熱波

4月下旬カンボジアの首都、プノンペンは連日40度を超える暑さとの連絡が入ってきました。

タイの暑さは、更に深刻で、4月の終日の最高気温がほぼ毎日40度を越していて、44.3度を記録した地域もあり、20名以上の方が亡くなっているそうです。
これは、65年ぶりの暑さだそうです。

インドでは、熱波の影響で160人以上の方が4月に亡くなられています。

どうやらエル・ニーニョの影響のようですが、
暑さの為に、こんなにも多くの死者が出ています。

下記の地図を見て頂いてもわかるように、インドやタイの一部は赤色を越して黒くなっています。(イギリスのWeatheronlineからの、2016年4月30日の様子です。)
この地図ではシンガポールは見えないのですが、ご安心下さい。
いつもと変わらない気候です。
4月30日の午後4時の気温は、28度でした。

因みにお隣のマレーシア、クアラルンプールの同日、同時間の気温は34度です。
地図上で黒っぽくなっている、ミャンマー・ヤンゴンは38度。
やはり、東南アジア全体で相当気温が高くなっているようです。

heat mapWeather onlineより

シンガポールは一年中暑いけれど、絶対に35度以上にはならないと言われています。

各国の気温を見て頂いてもわかるように、熱帯雨林の地帯に属していながら、
今回の熱波の影響も、ほとんど受けていないシンガポール。

これは、シンガポールが本当に小さな島国だというのが影響しているのかもしれません。
また、ガーデンシティと言われるほど、緑が豊富な国土(そのほとんどが植林です!)なので、植物が熱波から守ってくれているかもしれません。

シンガポールのは家に例えると、
庭に沢山の樹木が植えられた、
窓が東西南北、四方にある、
風通しのよい一軒家のようなものですね。

シンガポールには、気温が35度以上なったら、
建設工事等の屋外での作業は中止するという法令があるそうです。
でも建国以来、気温上昇の為に、
屋外での作業が中止になったことは一度もありません。

シンガポールに来た当初、
これは政府が屋外での作業を中止させない為に、
温度計を調整しているという噂を聞いたことがありましたが、
今回のような事があると、
やはりシンガポールは、
とんでもない高温にはならない国なんだという事が良くわかりました。

アジアで、最も自然災害を受けやすい国と受けにくい国

ミュンヘン再保険が、自然災害地図のPDFを配布しています。
英語版ですが、世界中の自然災害の可能性が地図上で、
わかりやすく色分けされています。

ミュンヘン再保険の自然災害地図のPDFから、下記の画像をお借りしました。

Nathan Woeld Map of Natural Hazardz

natural hazard map

地図が小さくなってしまって、ちょっと見にくいのですが、
白から赤色までの色分けが地震が起こる可能性。
緑色が、サイクロン。アジアでは主に台風の被害です。
三角は火山。

こちらの地図でも分かるように、
日本は世界の中でも自然災害に関しては、最も危険な地域という事が出来ます。

分かりやすいように、アジアの部分を少し拡大してみました。

natural hazards map Asia
こちらで再び、日本を見てみると、
地震に関しては、最も危険である、Zone 4。
台風に関しても、九州・沖縄地方は危険度マックスのZone5。
更に関東までは、Zone4。
それ以外の地区でも危険性は皆無ではありません。
また、ちょっと見にくいのですが、
本州を火山帯が背骨のように縦断しています。

アジアの中でも、比較的無色に近いミャンマー、カンボジア地区とインドは、
上記でお知らせしたように、
今年は深刻な熱波の影響を受けています。

また、ミャンマーは、昨年大きな洪水に見舞われ、
甚大な被害が出ています。

その中で、上記の自然災害を全く受けていない国があります。
それが、シンガポールとマレーシアです。

アジア地域は比較的地震の多発しやすい地域ですが、
この両国だけは全くその影響を受けていません。

但し、マレーシアの一部であるボルネオ島では、
活火山が昨年噴火し、犠牲者を出しています。

また、昨年は洪水の被害が一部で発生。
さらに最近は干ばつのニュースを耳にします。

となると、アジア最強の国はシンガポールかもしれません。

世界中で気候の変化が起きています。

それでは、他の地域も見ていきましょう。
比較的安全なオーストラリアは、
最近は、気温の上昇や干ばつ(サボテンのアイコン)の被害。
一方では降雨量も増加しているんですね。

西ヨーロッパの多くの国は、地震やサイクロンなどの被害は皆無ですが、
近年、異常気象に見舞われることが多くなっています。
昨年末、イギリス北部の町、カーライルでは24時間で340ミリという、
一日で1か月分の雨量を超える、イギリス史上最悪の降水量に見舞われました。

日本でも、温度の変化が激しかったり、
世界中で異常気象と言ってよい現象が発生しています。

自然災害に関する、各種サイトのご紹介

世界各国には、様々な自然災害に関するサイトがあります。

少しだけ、それらのご紹介をさせて頂きます。

National Oceanic and Atmospheric Administration (NOAA)

画面の左側に、「火山」や「津波」などの項目が並んでいます。
チェックマークを入れると右側に表示されている地図上にその情報が現れます。

NOAA Hazaeds Map

「津波」と「火山プレート」にチェックマークを入れたのですが、
日本は埋め尽くされて見えなくなっています。

Telegraph Travel
こちらのサイトは、自然災害だけではなく
「テロが少ない国」「世界遺産が多い国」など、
訪れるのに適した国を紹介しているのですが、
「訪れても安全な国」という項目で、日本は、インドやトルコと同じ黄色!

この黄色は、場所によっては危険なところがある。という意味です。
イギリスのサイトなので、ヨーロッパから見た日本は場所によっては危険なのでしょう。
(たぶん東北の震災の影響を未だ、懸念しているものと思われます)

ちょっと悲しいですね。

safe countries to visit

自然災害に関しての地図は、統計を基にしたものなので、信頼がおけますが、
最後の「訪れても安全な国」の日本に対する評価は、ちょっと信憑性を疑います。

やはり欧米人から見ると、日本は決して安全な国ではないのでしょうか?
でも、ベトナムやインドネシアが緑=安全というのは、ちょっと疑問ですね。
南アフリカだって安全な国になっています。
中国は安全で、ロシアは部分的に危険。
この違いは何なのでしょうか?

最後は、自然災害から、ちょっと横道にずれてしまいましたが、
日本という国をこうやって、
色々な面から見ていくのも必要なのではないでしょうか。

ただし、世界の中でも、
特に自然災害に見舞われやすい環境というのは、
ちょっとショックですね。

心配し過ぎも良くありませんが、
万が一何か起こった時に速やかに対応ができる対策を取っておくことは必要だと思います。

国連大学から「世界リスク報告書」が発表されました。
詳しくは、
▶ 世界リスク報告書2016年版
のブログご覧ください。

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次