シンガポールの銀行で個人口座を作るには

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最近シンガポールでは、シンガポールに在住している人以外は、
銀行口座を開設できない。
などという情報が広まっています。

本当にシンガポールの商業銀行は、シンガポールの国外に住む外国人への門戸を閉ざしたのでしょうか?

本日は、2016年11月現在のシンガポールの個人口座開設事情についてご説明させて頂きます。

シンガポールで、外国人が個人の銀行口座を開設するのは可能です。

但し、数年前と比べ、ハードルが高くなってきているのは事実です。
3,4年前であれば、パスポートさえ持って行けば口座を開設してくれた銀行もあります。
現在はそんな銀行は皆無になりました。

口座開設の条件も各銀行で異なりますが、100%在外の外国人への門戸を閉ざしたわけではありません。

本日は、各銀行の口座開設の条件を詳しく見ていきます。
但し、条件は常に変化していますので、実際に口座開設ご希望の際は銀行への確認をお勧めいたします。

外資系の銀行の場合の口座開設

シンガポールは、世界中の銀行が集まって来ています。
外資系の銀行の数も、なんと120行以上!

シンガポールの銀行については、
▶ 世界中の銀行が集まるシンガポール-【シンガポールの商業銀行の種類】
でも、ご説明させて頂いておりますので、併せてお読みください。

まずは、外資系の銀行の口座開設事情を調べてみましょう。

プライベートバンク

厳密には、外資系銀行のプライベートセクションと言った方が正しいかもしれません。

外資のプライベートバンキングの預入額は、公称5ミリオンシンガポールドル
(日本円で約4億円)以上というところが多いです。

これらの銀行はシンガポール人よりは、各国に住む富裕層をターゲットとしています。
店舗をシンガポールに構えながら、メインの顧客はシンガポールに在住していない外国人です。

ですので、一般に言われる「シンガポールでは簡単に外国人が口座を開設できない。」
というカテゴリーには入りません。

外資の一般銀行 (オフショア口座)

外資の銀行と言えば、日本からは撤退してしまいましたが、
HSBCやCITIなどが有名ですね。

HSBCもCITIも、預入単位がミリオン越えのプライベート・セクションを設けていますが、
その下のランクに
HSBCのプレミア口座(20万シンガポールドルから)やCitiPriorityなどの口座があります。
シンガポールにある、これらの口座には、それぞれの銀行の日本撤退に伴って、
口座を日本から移された方々も多くおられます。

更にその下のランクに、一般のオフショア口座があります。
以前は、日本円で50万程度からオフショア口座が開設できたのですが、
最近では、預入額が引き上げられました。
最低預入額は、各銀行によって異なります。

*2017年9月追記
どうやら、両銀行ともオフショア口座で日本人が口座開設することは、
非常に難しくなっているようです。

このほかにも、日本ではあまりおなじみではない、英国系のスタンダードアンドチャータード銀行や、マレーシア系のメイバンク、中国系の中国銀行などをはじめ、多くの外資系銀行があります。
これらの銀行のほとんどは、在外外国人が口座を開設するためには、その銀行の口座を保有している、現地在住の紹介者を必要としています。

HSBCやCITIには日本人や日本語の話せる担当者がおりますので、
英語が出来なくても全く心配はありません。
口座開設の十分な資金があり、自力で口座開設をされたいのであれば、
この2行での開設が一番簡単です。

シンガポールの地場銀行

最後に、シンガポールの地元の銀行のご紹介です。
シンガポールには、以下の3つのローカルバンクがあります。

DBS (POSBを含む)
シンガポールの政府系の銀行です。
シンガポールはもとより、東南アジアで一番の資金量と株式時価総額を誇る銀行です。

OCBC
DBSに次ぐシンガポール、そして東南アジア第2位の銀行です。

UOB
OCBCが立て続けに、外資プライベートセクションの買収を行ったため、
資金量で第3位になってしまった、UOB銀行です。

どの銀行も格付はトリプルA。
さらに、世界でも安全な銀行の上位に常に名を連ねています。

*2015年度版の銀行ランキングは、世界最強の銀行はどこの国にあるのでしょう?
のブログでご覧いただけます。

プレミア口座

上記3行のローカル銀行は、一般口座の他にプレミア口座を用意しています。
こちらの利用も、外国人がかなり多いのが特徴です。

DBSのTreausure 及び、
UOBのプレミア口座の最低預入額は、35万シンガポールドル。
OCBCは3行の内一番低く、20万シンガポールドルとなっています。

プレミア口座では、一般口座では購入できない金融商品の購入が可能になります。

DBSとUOBには,日本語の話せる担当者がいます。

もちろんどの銀行も、
世界中で利用できるデビッドカード、インターネットバンキング、
のサービスが受けられます。

通常のATMカードも、手数料はかかりますが、
世界中の銀行のATMで現地の通貨の引き落としが可能です。

ローカル銀行の一般口座

口座開設が難しくなったと言われているのは、
特にこのカテゴリーの口座を指します。

もちろんメイン顧客は、
シンガポールに在住するシンガポール人や永住権保有者あるいは、
就労許可を保有している人たちなので、
もともと、海外に住む外国人用の口座ではありません。

但し、外国人は口座の開設ができないという、
決まりもなかったので、
数年前までは比較的簡単に口座の開設ができていました。

最近では、銀行によって異なりますが、大体下記のような条件を設けています。

1)居住地の住所が証明できること
英文で書かれた住所を証明するものが必要です。
公共料金の請求書等の提出を求められますが、
日本在住の方の場合、英文の証明の提出が難しいのです。

2)担当の銀行員ときちんと意思の疎通ができる事。
英語での会話でなくてもかまいません。
ただ、一般口座の担当には日本語が話せる人がいないので、
中国語あるいは英語での会話力が必要となってきます。

以前よりはハードルが高くなったとはいえ、必要な書類をきちんと提出。
そして、行員との会話がきちんとできれば口座開設の可能性はあります。

但し、いきなり銀行に行って、口座が開きたいと言っても、
断られるケースのほうが多いようです。

銀行を開設する理由をしっかり考えましょう

日本では将来への不安からか、
海外で銀行口座を開設する事に興味をお持ちの方が増えていると思います。

資産を分散するという事は自体はお勧めなのですが、
数十万円の預金の為にわざわざ海外の銀行で、口座を開設することは、お勧めいたしません。

何かの記念に口座を作るなんてことも、
日本人の方には割と多いかもしれませんが、
外国の銀行口座の場合、閉鎖の為にまた外国へ赴く必要があるので、
軽い気持ちでの開設はお勧めいたしません。

シンガポールの銀行が発行するATMカードは、
海外の銀行からクレジット機能を利用して金銭の引き出しは可能なので、
旅行等に便利ですが、その為だけに口座を持っていても意味がありません。

銀行の方も、ほとんど金銭の動きのない数千ドルの残高しかない、
口座を開設してもらっても、
手間だけがかかって、メリットがほとんどありません。
そのため、一般口座の開設にある程度ハードルを設けたものと思われます。

海外での銀行口座開設の理由はいったい何なのか、
本当に海外の銀行で、口座開設が必要なのか、
口座開設をする前に、一度しっかりと考えてからの開設をお勧めいたします。

当社では、シンガポールの銀行での口座開設(プレミア口座以上)をご希望の方のサポートもしております。
詳しくは、お問い合わせフォームよりご相談下さい。

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