家族でシンガポールに移住したい!でも、生活費は一体いくらかかるのだろう?そんな疑問にお答えします。

シンガポールのチャンギ空港の画像

シンガポールへの移住を希望される方の理由は様々です。
移住する理由に応じて、疑問点も異なります。

今回は、会社からシンガポールへの転勤を打診された方からご質問をいただきましたので、
こちらの事例を取り上げて、シンガポールでの生活にかかるコストについてご説明させて頂きたいと思います。

シンガポールで生活する際、一体いくらのコストがかかるのでしょうか?

今回のブログは、ある方からのご質問が元になっています。
シンガポールに移住したいけれど、どのくらいのコストがかかるのか知りたい方は、
今回の記事を参考にして下さい。

ご質問内容

現在働いている会社で、新たにシンガポールに法人を設立予定です。
法人を設立した場合、私が駐在する事になりそうなのですが、
シンガポールに駐在となった場合のコストを予め知っておいて、
会社と駐在時の給与等を交渉したいと思います。

アドバイスをお願いいたします。

*内容は一部変更してあります。

生活コストが日本と比べてどれくらい上がるのか?

生活コストに関しては、もちろん個人差があり、
一概に「◯◯ぐらいかかります。」とは言えませんが、
ごく普通の暮らしをした場合、
実際にシンガポールに住んでみると、生活費は日本の都市部と比べるとほぼ同様、
あるいは少し安いというのが実感です。

但し、住居などの不動産は東京などと比べても、大分高くなります。
これは、外国人はシンガポールの一般的な人達が住む
公共の集合住宅には住むことが出来ず、
選択肢が高級物件に限られてしまうというのが、大きな理由の一つです。

HDB(公共の集合住宅)もある一定の条件で貸出はしていますが、
外国人が相手ということもあり、
大分、割高な値段で貸出を行っているようです。

シンガポールの場合、
高くても需要があるから家賃が上がってしまうのです。

生活コスト1.まずは、住宅費から

さて、質問を頂いた方は、ご自身でも色々お調べになっているようです。
住宅費の大体のコストを、2LDKで日本円20万円後半と見積もっています。

1SGDを80円と仮定して、3,700ドルぐらいの物件であれば、
中心地から、電車で10分~15分程度の場所で、
比較的築浅のコンドミニアムを借りることは可能です。

ここで、2LDKで29万円!と驚かれる方もおいでかと思います。

確かに、29万円はお高いですが、敷地内にスイミングプールやジムが付帯していて、
24時間のセキュリティーがあることを考えると、
まあ、しょうが無いのかなという所でしょうか。

何と言ってもシンガポールは、
一人あたりのGDPでは、日本を抜いてアジアNO1の国ですからね。

住宅費のコストとして、ここで忘れてはいけないのは、光熱費です。

光熱費も日本と比べると割高です。
しかも、シンガポールは常夏の国。

エアコンは、一年中稼働しています。
電気の消費量は必然的に多くなります。

ご家庭によって、料金はだいぶ変わると思いますが、
最低でも日本円で2万円程度は、
見ておいたほうが良いと思います。

後は、インターネットや携帯電話の費用。
こちらは両方で、大体1万5千円程度でしょうか?
日本のテレビ番組を見たい方は、別途加入料が必要です。

家賃以外でも、住宅関連の出費として、
5万円弱は見込んでいたほうが良いと言うことです。
食費や交際は含んでいません。

もちろん、もっと低く抑えようと思えば押さえることもできますが、
やはりある程度の生活レベルを保っていなければ、
移住する意味はありませんよね。

生活コストその2.教育費はどれくらいかかるのか?

質問者の方のご家族の構成は、
奥様と幼稚園に通うお子様が二人。

お子様の入園先にローカルの幼稚園をお考えのようです。

ご自身でされた試算は、お一人1,500ドル。
あれ?
もしかして、このローカルというのは、
日系の幼稚園のことでしょうか?

本当のローカル(現地の子どもたちが通う)幼稚園であれば、
月謝は外国人でも、月額350ドル程度です。

【幼稚園の料金について】
下記のページでは、シンガポールの政府管轄の幼稚園、
保育園の授業料の値上げについて
取り上げています。*英語の記事になります。

PCF to raise fees for kindergarten, child care centres

終日の保育園になると、シンガポール人でも、月に10万円近い出費です。
大分お高いですね。

私立の幼稚園の料金もまちまちですが、
アジア各国に進出している有名なローカル幼稚園、イートンハウスの場合、
幼稚園の年長児の保育料は、年間で1万ドル弱となります。
(入学金、保証金、給食費含む。半日保育の場合)

ここで簡単にシンガポールの幼稚園の費用について、説明します。
料金は、公立、私立1(ローカルの生徒がメイン)、
私立2(インターナショナルスクールに付帯している幼稚園、欧米の駐在員の子弟がメイン)の順に高くなります。
私立の場合は、学年の違いで料金に差があるものの、外国人、シンガポール人で授業料の差はありません。
公立の幼稚園の場合は、シンガポール国民、永住権保持者、外国人の順に料金が高くなります。

上記のイートンハウスは、授業料の位置づけでは、
ローカル中心の私立とインターの中間あたりに属しています。

またまた英語で恐縮ですが、小学校入学前のシンガポールの幼児の施設について詳しく説明している、サイトがあります。
最近は、外国人の駐在員のご家庭でもローカルの幼稚園を選ぶ人が増えてきたそうです。

Guide to Local Preschool Options in Singapore

こちらも英語ですが、幼稚園の保育料に関しての記事です。
Kindergarten Fee Structure

日系のこのはな幼稚園の保育料が、月額1,300ドルとあったので、
もしかしたら、ご質問者の1,500ドルと言うのは、
このあたりの事を言っているのかもしれません。

このはな幼稚園保育料
日本円で、1ヶ月約10万円の保育料、しかも保育時間はローカルよりは短めです。
流石日系!

英語や中国語を身に着けてもらいたいのであれば、日系の学校は避けるべき

ここで、質問者の方のお考えにある疑問点を見つけました!

ご質問者は、お子様が小学校に行くまでこちらへの滞在をお考えのようです。
そして、ローカルの小学校への入学も視野に入れているとの事。

でも、日系の幼稚園に入ってしまった時点で、
ローカルの小学校入学は諦めたほうが良いと思います。

だって、日系の幼稚園に入ってしまうと、そこはほぼ日本の世界。
シンガポールに住んでいても、全てが日本語で済んでしまいます。

最近は各日系幼稚園でも、英語の授業を取り入れているようですが、
まあ、日本で英語の授業を受けているのと同じ程度の学習効果しかないと思います。

もし、将来シンガポールのローカル小学校に入学をご希望であれば、
幼稚園は絶対に日系の幼稚園は避けるべきです。

さもないと、英語が全くついていけないと思います。

そしてもう一つの考慮しなければいけないこと。
教育移住などの場合と異なり、
お子様の学業の途中で日本に帰る事が前提の駐在の場合は、
ローカル校は、あまりお勧めできません。

日本の公立学校の授業との違いが大きいのです。
将来的にすぐに、日本に戻るご予定があれば、
やはり無難なのは、日本人学校でしょうか。

シンガポールの公立校は、シンガポール人のためにある学校です

更に、問題点があります。
ローカルの小学校はもちろん、シンガポール人のためにあります。

その為、空きが出たときだけ外国人の入学が可能になります。
最近は、外国人の間でもローカル校の人気が結構あり、
入学に際しては、大分ハードルが高くなっているようです。

そして、もう一つ知っておいたほうが良いこと。
それは、シンガポールの小学校のレベルです。
日本の公立校をイメージしていると、完全に落ちこぼれます。

のんびりタイプのお子様であれば、インター校の方をお勧め致します。
もちろん、インターの中にはスパルタ式のものもあります。

もしご質問者のように、会社と駐在の為の給与交渉をするのであれば、
日系の幼稚園、そして日本人小学校の費用を基準に交渉に当たられてはいかがでしょうか?

住居費・教育費以外にかかる費用は?

更に質問は続きます。

食費・被服費等については、日本並みを見込んでおけばよいですか?
他に考えられる支出はありますでしょうか?

この日本並というのがなかなかの曲者です!

と言いますのは、何を持って日本並と言っているかが、
ご質問者と私の間で、認識の相違が生じる可能性が大きいのです。

日本という国は、世界の先進国の中では最も消費財の値段の安い国なのです。
そんな日本に住んでいると、他の先進国の物価は高く感じるはずです。

さて、シンガポールの生活消費財の値段ですが、
スーパーでの買い物一つ取ってみても、
シンガポールの一般の人々が利用するローカルスーパーと、
欧米の駐在員が好んで利用するスーパー、
そして日系のスーパーでは同じ商品でも価格帯が大きく異なります。

安いローカルスーパーで買い物をすれば、50ドル(約4,000円)も買い物すれば、
抱えきれない袋の量になりますが、
欧米系の駐在員が利用するスーパーでは、「え!これだけ」という物しか買えません。

もちろん日本からの食品や日常品などを、日系スーパーで買い揃えればもっとお高くなります。

なので、日本と同じような食生活を送りたいと思っているのであれば、
日本の1.5倍から2倍の食費や生活雑費が必要となって来ると思います。

外食費にしても、日本のようにそこそこきれいな店で安い所と言うのは、
あまり見かけません。
ホーカーやコーヒーショップのように、4.5ドル(320円から400円)で食事ができる所から、
いきなり数千円かかるレストランに跳ね上がってしまいます。

もちろんそれ以上のお値段のお店も沢山ありますが…

衣料費は、一年中夏のシンガポールでは、
各シーズンごとに服を購入する必要はありません。

それでも、旅行や帰国の際には、夏服以外の服が必要になりますよね。
となると、日本より割高の冬服等を購入する必要もでてくるかもしれません。

やはり、生活費は、一概に高い!安い!と
一言で片付けるのはとてもむずかしいです。

最後に

生活にかかる費用のなかで、忘れてはいけないのは、医療費です。
シンガポールで治療を受ける時に知っておきたい事と、シンガポールと日本の医療比較のブログでもご紹介しているように、
シンガポールには日本のような保険制度がありません。

今回の様に駐在の場合であれば、日本でしっかり駐在員保険に加入することが大切です。
日系の病院で個人で負担するには、厳しい額の請求が来ますので、注意が必要です。

また、一般に保険では歯科の治療費は含まれませんので、
会社との事前に交渉されるのが良いと思います。

日本の保険制度に慣れてしまうと、
シンガポールの医療費にびっくりしてしまうかもしれません。

まとめ

シンガポールでかかる生活費、なんとなくイメージがわきましたか?

よく、ブログなどでシンガポールの物価はものすごく高い!と書かれていて、
「うーん正しくない表現だ」と憤慨することが多いのですが、
実際自分でシンガポールのことをご紹介すると、
やはり、高い所に目が行ってしまいました!

でも、住宅以外は色々なチョイスがある国だと言うことを知っておいて下さい。

このブログが、質問者の方のお役に立てば幸いです。


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