現在の日本の財政事情は、いったいどうなっているのでしょうか?

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最近あまり取りざたされなくなった、日本の財政事情

数年前までは、各種マスコミがこぞって取り上げていた、日本の財政破綻問題。
最近は、あまりそんな声が聞こえてこなくなりましたが、
実際状況は好転しているのでしょうか?

GDP比で見る、世界の財政収支

対GDP比財政収支の表

*財務省ホームページより

まずは、GDP比で比較した、各国の財政収支です。

図は、ちょっと古い(2008年)資料ですが、
日本の財政収支はマイナス2.6となっています。
バブル崩壊と共に、
日本の財政は急激に悪化したのが図を見ると良くわかりますね。

2003年からは、回復基調だったのですが、
2015年の調査結果では、対象国189か国中日本は141位。
マイナス5.24となっています。
これは、先進国の中では最低です。

2008年にマイナス6.9だったアメリカは、
マイナス3.72と大きく回復して、115位。

シンガポールはマイナス1.14で15位です。

日本はこのまま、またマイナス幅を大きくしているのでしょうか。

各国の詳しい順位に関しては、
世界の財政収支(対GDP比)ランキングが分かり易いです。

政府債務残高は、どうなっているでしょう。

債務残高国際比較表

*財務省ホームページより

こちらも前出の図と同様、財務省の資料からお借りしてきました。

見事に日本は突出していますね。
しかし、どうしてこんな急激に債務が増えたのでしょうか?

2015年の調査結果では、なんと248%の債務超過。
もちろん世界ダントツです!

少子化が進み、国家補償が厚い先進国では、
どうしても債務残高が高い傾向にあるのですが、
それでも、日本の248%というのは、すごい数字です。

税収がそれほど減っているのか、それとも無駄な支出が多いのか…

下記サイトから、2015年のランキングを見ることができます。
世界の政府総債務残高(対GDP比)ランキング

日本の国債格付けはどうなっているでしょう。

その国が発行した国債の信用度を測る時によく用いられるのが、国債の各付けです。
世界の主要各付け会社3社の格付け表をご覧ください。

世界の国債格付け表

出典:格付け一覧 世界の主要国

上位、9カ国は全ての各付け会社から最高ランクの格付けをされています。

日本は14位。韓国や中国より下の格付けなのです。
世界から見ても、日本国債は安全とは思われていないようです。

ただ、日本の国債の大口保有者は、
日銀や日本の民間銀行、保険会社、年金基金です。

国は大きな借金を抱えているけれど、
借金先は国内という、ちょっと不思議な構造になっています。

因みに国外債務の残高ワースト1は、アメリカ合衆国。
日本はワースト20にも入りません。

日本の借金は外国からではなく、国内での借金だからです。

たとえ借金の額が膨大でも、
ギリシャのようにデフォルトを起こさないのは、
この日本の財政の特殊な構造からです。

だからと言って、安心は禁物です。決して、財政状況が好転しているわけではありません。

簡単に日本がデフォルトを起こさないからと言って、
安心してはいられません。
国家の債務が雪だるま式に膨らんでいるのは、事実です。

2016年10月現在の日本の国家債務は、約1366兆円。
ちょっと額が大きすぎて想像できませんね。

リアルタイム財政赤字カウンターでは、
刻一刻と変わっていく日本の債務額をチェックする事が出来ます。

国家予算の歳入の内訳

2016年、総務省の発表によると、65歳以上の人口は推計で3461万人。
総人口に占める高齢者の割合が25%以上になりました。

出生率減少に加え、総人口数も2016年には、
1920年の国勢調査開始以来、初めて減少しました。

若年層の人口減少は、国家の財源である税収入の減少。
そして、年金額の負担増という深刻な問題を生み出しています。

下のグラフをご覧ください。

■2016年度の一般会計予算の「歳入」の比率
1位:所得税(個人の所得に対して掛かる税金):18.0%
2位:消費税:17.2%
3位:法人税(会社などの所得に掛かる税金):12.2%

となっています。

日本の税収内訳グラフ

財務省ホームページより
(注)26年度以前は決算額、27年度は補正後予算額、28年度は予算額。

人口が減少すれば、所得税収入が減少するのは、自然の流れです。
ただ、法人税の引き下げは、すでに政府は検討中なので、法人税収入増は望めません。

そうなると、現在引き上げを見合わせている消費税の引き上げに頼るしかなくなるのでしょうか。

最後にもう一つのグラフをご覧ください。

国民負担率のグラフ

国債等の財政赤字を含むと、
なんと日本国民は国民所得比で50%以上の負担をしているのです。
昭和50年には、33.3%だった比率が、50.6%に増加しています。
なのに、歳出の方では無駄な出費が多い日本。

デフォルトの危険は、それほど高くないとしても、
国家財政を見る限りでは、相当なひずみが感じられます。

日本の将来に関して、あなたは希望を見いだせますか?

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▶ シンガポールの二つのソブリンファンドと日本の国民年金