「EP申請をエージェントを通じて行ったのですが、
却下されてしまいました。
そういったケースはよくあるのでしょうか?
また、その原因はどこにあると考えられますでしょうか。
エージェントによる差はあるものなのでしょうか。」
ある方から、突然このようなご質問を頂きました。
当社が関わった件ではないので、
バックグラウンドが全くわからず、
正確な返答はしかねますが、
同じような経験をお持ちの方、
あるいは、そのような事が起こらないように、
本日はシンガポールのEPの申請について、
お話をさせて頂こうと思います。
そもそもシンガポールのエンプロイメントパスとは一体何なのでしょうか?
このブログにご訪問頂いている皆さんは、
「シンガポールで事業をはじめたい」とか、
「シンガポールに移住したい」など、
何らかシンガポールにご興味をお持ちの方なので、
シンガポールのエンプロイメント・パス(EP)と言うものが何であるかは、
既にご存知かと思います。
ただ、色々な情報がインターネット上に氾濫していますので、
間違った知識をつけてしまった方もいるのではないでしょうか?
ということで、本日はこのあたりから始めたいと思います。
エンプロイメント・パスとは、
シンガポールで正式に働いて給与を受け取ることが出来る許可証です。
発行場所はMOM(人材省)
申請者は雇用主となります。
エンプロイメント・パスの取得条件
EPの取得条件についても色々言われていますが、
MOMでは、詳細を公表してはいません。
ただ、最低賃金を定めているだけです。
Eligibility for Employment Pass (英文)
ここで、何も知識のない人は、
最低賃金さえクリアにしておけば良いと勘違いをしていしまいます。
でも、最低賃金でEPを取得出来る人は、
大学を卒業して2,3年の就労経験を持つ人ぐらいなのではと思います。
肩書に役職がついて、なおかつ就労経験が長い人であれば、
それ相応の給与額を申請しないと、
まず申請は通らないと思って下さい。
よく、有名大学卒業が条件などと言う人もいます。
もちろん就労経験がない人材を採用しようとする場合などは、
この条件も関係するかもしれません。
でも、この条件が100%ということはありません。
現に当社のお客様で高校を卒業されていない方でも、
EPを取得された方はおいでです。
要は、いかにシンガポールに貢献してくれるか、
そして、雇用側の企業のバックグラウンドがしっかりしているかも
重要視されます。
それをどうやって、MOMが判断しているかは、
残念ながら、一言でお伝えすることはできません。
しっかりとしたバックグランドもあり、給与も高額。
でも、申請が却下されました!
当社のお客様ではありませんが、
以前に日本人なら知らない人がいない、超大手の一部上場企業で、
駐在の交代要員として、赴任される方のEPが却下されました。
給与も水準以上。
有名4年制大学を卒業して、5,6年のキャリアをお持ちでした。
もう、こうなると意味が全くわかりません。
ただ、この場合は担当者の方が、
何度もMOMへ足を運んで
最終的にはEPを取得。
そんな事も、現実に起こり得るので、
一概に資本金を一定額以上に設定。
そして、役職に相応した(日本よりはだいぶ高いと思って下さい)給与を設定したからと言って、
安心していられないこともあります。
ただし、このような場合はMOMとの話し合いでほぼ100%取得は可能ですので、
諦めずに、頑張って下さい。
今回の質問者の方の会社の規模や、
EP取得予定者のバックグラウンド、
給与額などが全くわかりませんが、
却下される理由が思い当たらない場合は、
速やかにMOMに再申請されてはいかがでしょうか。
最後に
最近日本での納税を逃れるだけのために、
シンガポールに形だけの法人を設立。
EPも取得したものの、
実際はシンガポールで実業を行わない人が増えています。
MOMはこれらの人たちに対して、注意を払っているようなので、
ご自身がそれに当てはまるような方は気をつけて下さいね(笑!
日本で今、時の人となっている女性も、
以前法人設立してEP取ってましたね。。。
今も法人はそのままなのでしょうかね。
本日は、当社にお寄せ頂いた質問にお答えさせて頂きました。
当社ではシンガポールヘ進出される企業の皆様、
また移住をお考えの皆様のサポートをさせて頂いております。
当地での移住をご検討中の方は、
シンガポール移住サーポートのページを
そして、会社設立等については、